■ No. 3 ■
 「ファンスキークロス関東地区予選」出場記

手塚君! ホントに出たよ! げんじー報告するよ!

2001年 3月3日(土曜日)
男子は98名かな…
100cm以下のスキーボード(ファンスキー)でモトクロスのようなコースを4人同時にスタートして、インスペクション、プラクティス(2本)、クラス分け、予選、クウォーターファイナル、セミファイナル、ファイナルと、優勝するまでは8本ほど滑る計算です。ちなみにコースアイティムは最初「ワンターンスラローム」後「3連ジャンプ(三つ目が異様にでかい)」「2連バンク(キャニオンと読んでいたカナ?)」「テーブルトップ(の丸いやつ)」「ウォッシュボード(3連)」そしてゴールの「テーブルトップもどき」でした。大体25秒くらいのコースです。

プラクティスは3連で頭から落ちたり、バンクで後傾になりコースアウトしたり、と全くいいとこなし…私はスピードがありすぎたらしいのです。周りの人たちを見ていると3連ジャンプの二つ目までは台の手前でチェックを入れて減速していました。

クラス分けでは「ゆっくり滑ろう…」と自分に言い聞かせてスタート!スタート時にはいきなりのビリ…しかし、周りのみんなはアイティムのこなし方はうまいのですが、すべりは遅い! ゴールに着く頃には余裕の1位でした。無事Aクラスゲット!

予選…、スタート直後のスラロームを1位で通過した私はバンクでやはり後傾になり、二つ目のバンク通過直後に転倒! しかし立ち上がっても間に合ったのです。 無事、2位で予選通過…

やる気の出てきたクウォーターファイナルで事件はおきました。最初のスラロームでうしろの選手のプッシングに会い、旗門を通過できなかったのです。当然、登りました。見ると他の3選手は3連ジャンプを終えていました。怒りに燃えた私は神がかり的な速さで追いかけました。バンクをすり抜け、テーブルトップを越えたところで3位の選手が見えましたゴール手前の3連ウォッシュボードの手前でそいつをパスし、みんな一個づつ吸収しながら乗越えていくウォッシュボードを、私は漫画で見た(ちなみに少年マガジン)ボーダークロスの真似をして一気に飛び越える作戦に出ました。思い切り跳んだらうまく着地! 其の時点で2位に上がり、最後のスケーティングで1位でゴールすることができました。DJは大騒ぎです。しかし、このときに私は燃え尽きていたのでした… 果たしてセミファイナルは………

悪かったこと--セミファイナルで「もう俺は優勝だ!」と思い込んでしまったこと… 良かったこと--「クウォーターファイナルすごかったです!」と二人ほどに声かけられたこと(しかも女の子)

 Written by 外山裕介

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■ No. 4 ■
 全日本ファンスキー協会主催
 「草津チャイニーズダウンヒル」出場記

2001年 3月4日(日曜日)
ファンキークロスに出た翌日私は草津ファンスキーフェスティバル、チャイニーズダウンヒルに出場しました。「チャイニーズダウンヒル」といえば、知る人ぞ知る"なんとか”って言う映画のファイナルシーンで山頂に集まった競技者たち100人ほどがいっせいにふもとを目指し、殴る!蹴る!雪球投げる!の大騒ぎでダウンヒルするって言うやつです。

ファンキークロスでふがいない結果を残した私は「明日はチャイニーズダウンヒルやるよ。」のアナウンスに大喜びしたのでした。ルールはファンスキーを履いていること(100cm以下)後は無し。とにかくゴールに立っているフラッグを最初にとった人の勝ち”!というものでした。あさ7時 車に乗って草津の上部ゲレンデの青葉山がスタートです。ここからふもとの天狗山ゲレンデ間では4kmのダウンヒル… 参加費500円。この参加費はそのまま賞金になり、1位が総取りです。

朝7時を10分ほど過ぎた頃来た来た! 昨日のファンキークロスの出場者が… この私に賞金持っていかれるとも知らずに… 1、2、3… 約20人のカモがやってきました。そこになんと全日本技術選に出場している、これも知る人ぞ知る「がおー」が向こうに立っていました。そう、がおーは今、草津スキースクールにいるのです。来週に迫った全日本技術選に向けて、合宿にも出ず、仕事をしているのでした…

「外山さん、うちのスクールのやつらも3人出ますよ。昨日の夜すごいワックス塗っていましたよ…」 うぅっ 不吉な言葉。緩斜面の多いコースではワックス勝負になることは目に見えているのに…

かくして賞金総額1万23円をかけたダウンヒルがスタートしました。
最初のスケーティング勝負、私に敵はいません。トップで斜面に突入したのですが、直後、水上レーシングチームのやつが横に並びました。しかしそいつはなんと二股コースを左に行くではありませんか。「そっちは遠回りなんだよ!」私は心の中で悪魔のように笑い、右コースを選びました。案の定次の緩斜面に出たときは20mほどの差が… トップです。

しかし、其の直後やってきました草津スキースクール3人組。さすがに2万円ワックスが効いています。しかも3人交互にスリップストリームを利用してどんどん加速していくではありませんか… 私もすかさず2位の奴のうしろのスリップストリームにはいりました。うまく加速して急斜面手前で2位に上がり、急斜面のS字後の登りでトップに立ちました。ここから700mくらいの緩斜面を抜ければゴールです。トップの私の後ろには3人のスクールインストラクターと水上レーシングチームの奴が綺麗に一列に並んでいます。みんな私を空気抵抗除けにしています。

しかし、この時点で私には明確な作戦がありました。「誰かが俺のスリップストリームを利用してトップに出てくる。俺はまたそいつのスリップを利用してゴール直前で前に出ればいいんだ!」と… そして、ゴール手前100mのところでまたまた案の定2位にいたイントラがトップに出てきたのです。

しかし、そこで事件はおきました。スリップについた私を と つ ぜ ん イントラ其の1は振り返ったのですそして、私にいきなり し が み つ い て 来たではないですか! 「けいすけ 行けぇー」確かに そいつはそう叫びました。私たちの横を見事にイントラ其の2が抜き去っていきました。そうです。連携プレーにやられたのです。

表彰式で私の(手にするはずだった)1万23円は仲良しイントラ3人組の手に握られていました。そのとき私の両手が力を込めて握り締めていたのはイントラ其の1の首でした。

次回は「草津白根山の火口をスキーにシールをつけて見に行ったよ!」の巻きです。ちなみにファンキークロス全日本選手権の出場権はかろうじて確保しました。

 Written by 外山裕介
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■ No. 8 ■
 草津白根山の火口をスキーに
      シールをつけて見に行ったよ!

2001年 3月4日(日曜日)
学芸大ワンゲルOBの若者と二人で草津白根山山スキーツアー行きました。チャイニーズダウンヒルの後、朝飯くいにホテルに戻り、それからコンパス忘れたことに対してうだうだしたので、草津ロープウェイ山頂駅のパトロールに登山計画書を出し、出発したのは11時頃。その日は日本全国大荒れの天気。吹雪の中そこからリフト1本乗って、それから何とかって山の頂上展望台までスキーにシールをつけて登りました。
  
ここで、知らない人のためにシールとは… その昔スキーは、北欧の人たちが雪原を移動する為の手段だった… アザラシの皮を底に張った板を履いて、もう片足で雪を蹴って進んでいました。そのアザラシの皮に似せて作ったものが「シール」です。毛皮のようになっていて前には進むけど、うしろには下がらない… それをシールみたいにスキーに張るので、「シー ル」なのでは…。(全く俺の想像)
  
途中つぼ足で引き返してくる老夫婦「展望台の先は吹き溜まりがひどくて、しかもルートがみつから無い、でもスキーならいけるよ…」とのお言葉。展望台までたどり着き、シールをはずして白根山の方に目をやるとうっすら草津白根ドライブインが見えました。「あそこまで滑ればいいんだよな」と気を取り直してブッシュの中をぬって滑り降りました。これが結構楽しかった。

ドライブインについてどうしようかと迷っていると、先ほどの老夫婦が山を巻いて歩いてきたようです。「湯釜めぐりするの?」と聞かれて、思わず「ハイ」 二人が見守る中、ガスで視界20mのなか火口目指して再び登りました。汗びっしょりで登って火口を見下ろすと、そこにはエメラルドグリーンの火口湖。腹が減ったのでお湯を沸かしてチキンラーメンをおかずにおにぎりを食べ、恵比寿ビールを飲みました。
 
さて、ガスもひどいしコンパスも忘れてきたし、引き返そうか…と思った時に悪魔のしわざ… 急に晴れ間が見えてきたのです。「いけ!いけ!ツアーコースが待っているよ」天から、天使のような声でささやきが聞こえます。 当然、行ってしまいました。ツアーコース!!
  
でも、行ってよかった。白根火口からの斜面は急だったよ。途中、200mほどの広い斜面は、まるでスキーナウのようでした。でも、気持ちいいのはそこだけ、後は延々と林の中のハイキングコースのようなところを降りていきました。もう少しでスキー場というところで、突然前を滑っていたH氏が急ブレーキ… 「くま!」とつぶやくではないですか! 見ると真っ黒な物体が目の前を走っていきます!
  
しばらく立ちつくした後「熊にあったときは死んだふりだっけ?」と私はつぶやきました。「ううん、荷物をすてて逃げる!」とつぶやくH氏。「とにかく、俺のすぐ後ろを滑ってついてきて!」私はそう言い渡すと「わーっ」と叫びながら猛スピードで滑り降りました。(熊は大きな音で逃げていくのです)そこから二人は無我夢中で草津国際の天狗ゲレンデまでたどり着き、早速パトロールに報告。 ところが「熊はいません。今は冬眠中!そりゃかもしかだべ」ということでした。 ちゃんチャン!
 
登り計2時間、休憩1時間、平地の歩き1時間、下り1時間で、合計5時間のツアーでした。ちなみに草津はゲレンデ用スキーでもいけるツアーコースとして宣伝しています。湯釜と展望台に行かなければ普通のスキーでOKです。

 
Written by 外山裕介
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